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Posted by naturum at

2010年05月30日

復習

今ごろ石徹白では二日間の疲れを溜めながらロッドを
振っているフライフィッシャーもまだ数人いる事だろう。

石徹白川について少しだけ復習しました

画像の二冊の書籍に石徹白川や九頭竜川などヤマメ域の
川の事が書かれて有ります。
もともと石徹白にはヤマメとイワナが棲んでいた事は
ご存知でしょう、アマゴが入ったのは昭和4年で
たった36匹から始まったそうです、翌年は70匹
しかも放流された場所が今のC&Rエリアのある峠川
だったのです、その後移植開始から3年ほど経つと
すでにアマゴが目立ち始めたそうです(速い!!)

九頭竜川の電源開発が始まって海からのサクラマスが
途絶え降海型のヤマメが居なくなり河川残留型も
激減したそうです、そこへ繁殖力の強いアマゴが
入って増えたのでしょうがそれにしても速すぎる
感じがします。
茶色い装丁の山本素石さんの著書ではヤマメと
アマゴが同化したのではないかと書いています。
他にもヤマメ域にアマゴを移植して入れ替わって
しまった川が沢山有り「朱点の誘惑」も
かなり有るそうです。

それにしても山本素石さん書籍には尺イワナの
入れグイとかイワナを踏むとか・・・・
あー!目の毒だ

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Posted by おいかわ at 15:37Comments(6)普段着日記

2010年05月29日

大都会?

普通の釣り人にとっては遠征と言うほどの釣り場でも無いが
私にとっては二時間以上かかる石徹白は充分遠征だ。
高速を降りて釣り券を買い桧峠という急勾配の道を
駆け登り少し下るとそこは中部地方では間違いなく
一番人気のC&Rエリアの石徹白である。
だいたいこう言う人気釣り場にはベテランが大勢駆けつけて
初心者に毛の生えた程度の私には釣れないのだろうと
思っていた。
以前ヘラ鮒を釣っていた頃、職場のヘラ釣り大会でベテランの
隣に陣取ったらベテランはどんどん釣り私のウキは二度だけ
ピクリと動いて釣れたのはカメ2匹。

余談はほどほどにして・・・
駐車場に着くとSA集合組がすでに待っていた、
「あれ!」予定外のなみはやFFさんも飛び入りの様子
7時になると全員集合して顔合わせの挨拶を交わし
方々の釣り場へ向かった。
私はメタボおやじさんとなみはやFFさんとの三人組で
本流との出合いから釣り始める、
すぐに「ピチャッ」と反応が有り期待・・・
しかししばらくポツポツと反応はするがフッキングには
いたらずやや焦り、「こんなもんだろう」とある程度は
予想範囲内だがボウズではhajihaduさんを始めみなさんに
申し訳ないし・・・「おっと!良いサイズ!」乗らず。
しかし、普段のホームリバーとは訳が違い水量は多く
流れも複雑でドラッグが掛かりっぱなし、
太い流れの脇のフラットにフライを落としロッドを
上げてやっと流れに乗せると

やっと釣れた、流れに入り少し下る魚に合わせて私も
下がりやっとランディング、23センチくらいだが口の皮
一枚で掛かっていたので無理をして引っ張り上げたら
バレていたかも知れない。
魚道の有る堰堤の下の小さなスポットで

二匹目、サイズダウン、すぐにもう一匹さらにサイズダウン。
何度もライズするプールでふと考えた、
「ここで使わずに何処で使うのだ」と手にしたフライは
ノーハックルダン、6Xのティペットなので多分回転して
いたと思うが魚が寄って来た、そして帰った。
確かに魚は居る、しかしじっくり攻める事が無い私でしかも
3人トリオで上がって行くのですぐに先行者に突き当たる。
何人入っていたんだろう??銀座、原宿、六本木??
ここはFF大都会、私のホームリバーはFFド田舎。
魚はそこそこ出ましたがついに昼の集合時間に近く
駐車場の下の水たまりを覗く、魚なんているはずもなく

アカハラくんが一匹。

各々が椅子とランチを用意してまるでオープンカフェの
風景、これまた都会風、私たちのグループだけではなかった。

午後の部はなみはやFFさんと火山特派員くんと三人で釣り上がる、
良いサイズも一度出たが残念、小さいイワナが釣れただけ。
午後は午前中にも増して釣り人多数で入る場所が無く
他の釣り場に移る事になったが私はここで終了した。

どうやら他の人たちもそれほど多くは釣っていない
様でした、私の寂しい釣果は下手なだけではなかった
ようです。

FF田舎者のおいかわでした

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Posted by おいかわ at 21:21Comments(12)「石徹白川」

2010年05月22日

源流を詰める

気に入った釣り場は二回続けて行くのが私の
恒例となってます。
って事で今日も行って来ました「箱庭の谷」
車を停めて谷の出合いまで歩く、まだ早いので
入ってない方の谷を探索する事に・・・・
ダメだ、植林が多く谷が荒れていて魚も見当たらず
流れも細い、汗をかきながら出合いまで戻る。
足元や首筋を何度となく確認したが問題なし。

さて本番、小さな魚が時々フライを突っつく、
おっとっと5センチのアマゴが釣れた、
良しその調子、ハイ!もう一匹5センチ
そろそろ落ち込みの連続になる頃・・・
今日は魚は見えない、先週より気温が高いので
早めに開きに姿を見せるかと思っていたが
そうはイカの☆んたま、うーーん渋いかな?
あ!逃げた、前回よりもポイントの後ろに
着いている感じ、岩で見えない部分に着いていて
近寄れないし見えないしこりゃ厳しいぞ。

ある落ち込みでやっと10センチを超える
魚が釣れた

なんだアブラハヤかよ、アマゴばっかりよりは良い
事だけどね、しかしまったく動かない、死んでんの?
ダラーーンとぶら下がっている、産卵直前の様子、
ひょっとすると死んだふりして逃がしてもらおうと
思ってるのかな??
リリースするとちゃんと逃げて行った。

魚が居るのは確かだが見送ってばかり、あれーー、今日は
ボウズか??
流れが険しくなる頃やっと

18センチくらい、心配させるぜぇ!
そしてすぐにもう一匹

その間も小さなアマゴやアブラハヤの反応は続く
来シーズンも魚は残りそうだ。

前回終わったポイントを越えてもアマゴは居る
しかしすぐに見上げる様な斜面にかろうじて
水が流れている渓相、いや、渓相なんてもんじゃない、

普通ここで帰るでしょう、しかし、行ってみよう!!
越えるとまた緩やかな流れになっている、ただし
水量は僅か、魚は??居る20センチクラスも、
居る!どこまで居るんだろう、

まだ居る、上の画像では見えませんが前方に見える小枝の
横には18センチほどのアマゴが居ます、
フライは小枝に絡まっています、ガックリ。
その上のポイントでは反応も有りました、
そして最後のポイントではアマゴが逃げて
すぐ横の岩に隠れました、私は思わず岩の
横にランディングネットを入れて足でガサガサ
やっちゃいました、もちろん捕れませんよ。
もう少し行くと・・・・・
こりゃダメだ

流れはチョロチョロで落差も有って50センチ四方の
落ち込みには何も居ません、よーし帰るぞー!

森の斜面も綺麗な二次林、三回ほど休憩しながら
谷を下りる、本日のBGMは

テリ・クラーク唄い方が「ど・カントリー」なんです、
語尾の「R」の発音が最高!!

結局今日もヤマビルは出ませんでした、結構覚悟してたんです
塩も用意して・・・

この谷は源流を詰めるのはかなり足に来ます、
2週連続で足が攣りました、
釣果は少なくてもアマゴウォッチングは
楽しめますよ。


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Posted by おいかわ at 20:06Comments(2)「箱庭の谷」

2010年05月15日

源流アマゴ

先週の木曜日休みだったので釣りに行くつもりが
とんでもない強風が吹き荒れて釣りを断念し
今日に変更した。
3日ほど寒い日が続いて心配だったが朝の冷え込みも
ほとんど無かった、集落前の本流を釣ろうと何時もの
場所へ向かうと途中に車が二台停まっていた、
仕方がない、炭焼き谷の出合いから釣り始める。

水の無い沢との出合いで早くも一匹目
「行くぞ行くぞー!!」
しかし針にも掛からないほど小さな魚(多分アマゴ)の
猛攻を受けながらも時々普通サイズが出る程度で

チビアマゴを含めても3匹でサイズも16センチ程度
ちと寂しいねぇ。
堰堤を越えてそのまま上流へ行ってみる事にした、
しばらくは魚の気配も無かったがまたチビアマゴの反応が
始まった、小さなアマゴが居るだけでも安心する、
何処かに大人のアマゴが居るはずなんだけど・・・
落石で出来た広くて流れの無いプールではライズも
するが浮き石を踏んで水を動かしてしまって
ハイそれまーでーよ
魚は居ない事は無いと言う程度の濃さで
釣れそうで釣れない。
以前会ったテンカラ師が良く入ると言う谷の方へ
上がって行くとしばらく魚の気配が無く
「良くこんな谷で釣る気になるなぁ」
と感じながら無駄にロッドを振って上がっていくと
山岳渓流の様子になって来て落ち込みが増えて来た
「お!魚発見」20センチくらい、フライが魚の上を
流れると魚が動き食った・・・つもりがスカッ!

「やっと魚見つけたのに」しかし魚影はそこから
始まっていた、

つぎの落ち込みでアマゴが釣れた。

少し上がってもう一匹、
濃いとは言い難いがフライフィッシングには充分だ。

今日の最長21センチが釣れた、綺麗な源流アマゴで満足!。
さて、フックキーパーにフライを引っかけて魚を見ながら
谷を上がってみると時々見えるアマゴはとてもきれいだった。
来年の4月が楽しみだ。

帰りは炭焼き道を下る

結構窯跡が多いがこの谷を炭俵を背負って下りるなんて
私にはとても出来ない。

しかしこんな風景が炭を背負った人を癒したのだろう。

追加 5月17日
土曜日に入った谷は水量が少なく短いんですが
人が作った道の石垣や炭焼き窯跡が朽ちて
自然の風景と同化しその中をせせらぎが流れる、
まるで箱庭の様な谷でした。
次に行く時はもっと余裕を持って釣って
何度も休憩しながら谷を下り景色を楽しもうと
思います、やはり4月がベストかなぁ。
てな訳で「箱庭の谷」と名付けました。


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Posted by おいかわ at 16:42Comments(4)「箱庭の谷」

2010年05月05日

数少ないリピーター

またもやって来ました「リオ・ボラーレ」
水量も落ち着いて少しは魚の反応も増えるのかな
っと思ったのは早々に一匹バラすまででした、
魚が逃げる姿を見たのでまだ期待は持てるが
出ません、そのまま一つ目の堰堤を越える。
またしばらく沈黙して駐車場の下に近づいた頃
バシャっと出たが乗らず、また逃げる魚を確認。
キャストしたフライを見失ってピックアップすると
「おや?根掛かり?」プルプルと生き物の手ごたえが
ありアマゴが釣れていた。

これほど少ない魚の一匹が勝手にフライをくわえて離さないとは
どれだけ運の悪いアマゴなんだ?
少し行ったポイントでも反応が有るものの掛からず
そしてもう一匹掛からず。
低い堰堤に着いたのでまずは第一ラウンド終了。
下流に行って第二ラウンド、
やっぱり反応は無い、いや、確かに魚は居る
散らしているのも確かな様子で魚がフライに
寄って来た、しかしそれまで。

前回よりは数段マシってところか?
どうやら私はこの川の数少ない
リピーターの一人なのだろう。

おっと書き忘れた事が二つ

カットウイングのパラシュートフライは
よく倒れて使いにくい。

面白い名前の温泉が有りました
「☆っぽんぽんの湯」星印で隠したひらがなは
何でしょうか?
「す」ではありません。

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Posted by おいかわ at 15:48Comments(10)「リオ・ボラーレ」

2010年05月04日

「ツッテケ淵の大アマゴ」

もっと短い短編小説

今年もやって来ました伊藤柴犬と鈴木ぶたの先輩後輩コンビ、
さてどんな釣りになるのかはたまたどんな出来事が
起こるのか「ツッテケ淵の大アマゴ」の始まり始まり!!

今日入る谷は去年と同じ「時忘れの谷」
ぶた「先輩、今年もここですか?」
鈴木の心配顔を見て伊藤は
柴犬「心配するな今日は昼間だけだし身軽ですばやく逃げられるさ、
来年はあっちの谷へ入ろうぜ」
伊藤は本流をはさんで反対側の山を指さして更に話す
柴犬「あそこに”渡り廊下の谷”ってのが有るんだ、ここが
”静”だとするとあそこは”動”だな、良いぞー楽しみに
しとけよー」
ぶた「何か怪しげな名前ですねぇ、で、今日のBGMは??」
柴犬「今年はこれだ!」
とスイッチを押して流れて来た曲はボブ・ディランの「風に吹かれて」、
ぶた「前も思ったんですけどぉ、先輩の名前幾三でしたよねぇ、何でカントリーや
フォークなんですか?」
柴犬「名前と好きな歌は関係ねえだろう、そう言うお前だって時朗じゃねえか、
遅刻ばっかりしてないで時間を大切にしろよ!」
ぶた「だからここに来るんでしょ先輩、でもなぁ・・・なにも起きなければ
良い谷なんだけどなぁ」
やはり昨年の出来事には相当参っているようだ

この川は中流域から盆地の中を流れていて四月と言えども
時々霜が降りる、さらにその奥の谷へ入るには一枚も
二枚も重ね着が必要となる。
柴犬「ちょっと寒いなー、まずはスローペースで行くぞ」
ぶた「そうですね、ゆっくりいきましょう」
長く細い獣道を下りて竿袋から出したロッドをつなぎ
話を続けながら明るいブラウンカラーに付いたスネークガイドの
フットが透けて見える鈴木のロッドを見て伊藤が言う
柴犬「お!グラスロッドか、ちゃんとキャスト出来るんだろうなぁ」
ぶた「今年の解禁から使い馴らしてますよー、そりゃぁ最初は苦労しましたよ、
ついカーボンロッドの癖が出ちゃうんですよねぇ」

流れは細くプール、深瀬、落ち込み、浅瀬を何度も繰り返しその
瀬音と競うかの如くボブ・ディラン、ウッディー・ガスリー、
ジュディー・コリンズ等の曲が流れて来る。
交互に先頭後退しながら互いに5匹ほど釣った辺りで
休憩する二人を春の日差しが優しく包む、
時間的にも場所的にも良い状態に入って来た。
柴犬「さて、そろそろスピード上げるぞ、良い型釣ろうぜ」

柴犬「ここはキャスティングテクニックが要るぞ、俺が右側釣るからおまえは左側だ」
ぶた「えー?俺らが難しい方ですか?・・・・ありゃりゃもう釣っちゃってる」
伊藤はさっさと魚を釣って鈴木のキャスティングを指導する
柴犬「その岩の上っ面を舐める様にラインを通すと良い型が着く流れにフライを
落とせるからな」
ぶた「簡単に言ってくれますねぇ、おっとっと狙いより手前に落ちちゃった、
出た!!」
ちゃっかり二人とも釣っている。

さてこの物語の一番の見せ場のポイントにやって来た二人は去年と違う事に
一抹の不安を感じながらも
柴犬「このポイントはお前に譲るから思う存分楽しめ」
時間が時間だけにこの後起こる事態を想像し得ない鈴木は
上機嫌である
ぶた「じぁ行かせてもらいます!!」
ポイントの様子は中ほどに大きな沈み石の有る淵で去年との大きな違いは
沈み石の前に木が倒れていて石の前だけ水中に隠れているのだった、
虫も飛びはじめて期待は充分。

柴犬「ここは釣れるぞー、昔良いサイズも釣ってるんだ、釣れよー!!」
伊藤は思いっきりプレッシャーを掛けている、そして集中させるために
BGMも止めて
柴犬「まずは解ってると思うけど手前からな、釣れよ」
と耳元ででささやいた。
鈴木がキャストを始めると同時に緩やかに風が吹きはじめて飛んでいた
虫が水面に落ちライズも起こる・・・
その時!「ツッテケー」とかすかな声が鈴木の耳に入る
ぶた「先輩、変な声出さないで下さいよー」
と振り返っても知らぬふりで
柴犬「何も言ってねーよ」
と帰ってくる。
”なんだ空耳か”と小さな声で呟きながらまず一匹普通サイズのアマゴを釣る、
伊藤は地面を這う虫を手に取って
柴犬「やっぱりストーンフライか、鈴木、オレンジボディーのEHC#14は無いか?」
と聞くと
ぶた「えーー?オレンジですか?#12しか無いです、これって夏パターンじゃないですか??」
柴犬「良し!#12で行け!」
すると先ほどよりも大きめの虫が飛び始めた、
ぶた「おおお!デカイのがあそこに居ますよ」
との鈴木が指さす方を見ると倒木の前50センチに
明らかに尺クラスのアマゴが泳ぎ始めた、そしてまた風が吹き始め
柴犬「絶対食って来る釣れるぞーー」
とさらにしつこくプレッシャーを掛けると大アマゴのライズが始まった、
鈴木がキャストし始めるとまた
「ツッテケーー」「ツッテケーー」と声がする
後ろの伊藤は何事も無い様に見ているが妙な声を聞いている鈴木が
怯えながらもキャストすると流れを予想したティペットは
スラックを保って水面に落ちる、フライラインはそのままで
スラックだけが少しずつ伸びていく途中大アマゴは身を
ひるがえしフライをくわえた
ぶた「やったー!!」
大アマゴはダッシュして倒木の下に入る
ぶた「ああーー!!」
そして下流に走り水面に出る
ぶた「ええー!!」
大アマゴは半沈みの倒木の上を走り反転する
ぶた「なんでーー!!」
フライは倒木を一回りしてフックのベンドは見事にティペットをとらえた、
大アマゴはすでに淵の底
ぶた「そんなぁぁ」
柴犬「おおお!見事!!」
パチパチと手をたたく伊藤に対しうなだれる鈴木、
ぶた「誰に拍手してるんですか??」
柴犬「もちろん大アマゴにだよ、いやー見事な逃げっぷり」
沈み石の横に行きトップガイドで巧みにフライを外し
ぶた「まだ行けますか?」
と未練がましい鈴木の問いに
柴犬「次のハッチ&ライズを待とうか」
と答えてしばらく一服、伊藤はハーモニカを取りだし「風に吹かれて」を吹きだした
ぶた「良い風が吹いて居るんだけどなあ」
鈴木は先ほどの怪しい声をすっかり忘れている、それほど大アマゴをばらした
ショックが強いのだろう、
柴犬「お、虫が飛び始めたぞ、出るぞ出るぞ!」
ぶた「良し今度こそ!」
魚もライズ始めキャストにかかる鈴木の背後から
「ツッテケー スズキー」
ぶた「あーーー!今度は名前までーーー!何ですかここは??」
柴犬「ハッハッハ!今のは俺だよ」
ぶた「今のは俺だよって前の二回は??知ってたんですか?」
柴犬「そうだなあそろそろ種明かししないと二度と来れないかも
知れないからなぁ」
ぶた「はあー?種明かしーー?」
柴犬「ここはな”ツッテケ淵”って言ってベテラン餌釣り師の
伝説のポイントなんだ」
ぶた「つつっ ツッテケ淵?オイテケ堀ってのは聞くけどツッテケ淵って
しょーもない名前付けたんですねぇ、でもそのまんまじゃん」
柴犬「あそこ見てみろ」
と伊藤が指さす斜面の中ほどには

右手の斜面には洞穴が二つ有る、
柴犬「詳しい話は聞いてないがこの季節のこの時間帯に聞こえる事があるらしいんだ」
ぶた「そう言えば去年は初夏だったから聞こえなかったんですね」
柴犬「いやいや、まだまだ他の理由が有るんだ、お前がキャスト
する直前に小さい声で話しかけただろ、先入観とか暗示を
掛けるんだ、そうすると”ツッテケー”って聞こえてしまうんだ、
あの二つの洞穴と風の向きが微妙な音を出すんだろうな」
ぶた「じゃあ先輩は聞いた事が無いんですね」
柴犬「聞いた事有るよ、師匠から、同じ様にはめられたんだけどな、この伝説は
こうやって伝えていくんだ、お前も何時か誰かをはめてやれ」
ぶた「そんな伝え方って有り??」
柴犬「もう一つなあ、あの洞穴そのものもどうも怪しい気がするんだ、
源流域の尾根にも洞穴が有ってそこから風が入ってこの穴から
抜けてるんじゃないかと思うんだけど考え過ぎかなぁ・・」
ぶた「あーあ、もうちょっとで二度とこの谷へは入れなくなるところでしたよ、
いつか誰かに仕掛けてやろ」
柴犬「心配するな一人の時はただ変わった風の音にしか聞こえん、でもなぁ、
今日みたいなあんな大アマゴを見たら一人で釣っていても聞こえるかもなぁ」
ぶた「そりゃそうでしょう、大きいアマゴでしたよ」
後輩を見事に陥れた伊藤と大物を逃した鈴木そして完全な逃げの
テクニックを披露した大アマゴを癒す様な風が吹き虫が落ちて
大アマゴが水面から高く舞い上がり最後のライズをした。
ぶた「おまえにはマイッタよ、その遺伝子を伝えてくれ俺は伝説を伝える!」
ライズに向かって話す鈴木の言葉に大きくうなずく伊藤が「風に吹かれて」を
吹くと最後の所で鈴木が
「♪答えは風に聞け♪」と唄った。

終わり


このストーリーの中でストーンフライが風に吹かれて
水面に落ちてライズが始まると言う場面は
「炭焼き谷」の大堰堤の下の淵で遭遇しました
4月の昼頃風が吹いて来て虫がバラバラと水面に
落ちると待ってましたとライズが起きるんです
風が吹くたびにライズが起きて三匹ほど釣りましたが
リリースすると一目散に虫が落ちる所に走って
行くんです、ストーンフライは体の中身がぎっしり
詰まっていて重要な餌になる事は本で知ってましたが
それほど夢中になるんですね、よほど美味しいのでしょう、
ストーンフライが風に弱いと言う事も解りました。

大物を掛けてバラした直後に水面下の障害物や
底石にフライが引っ掛かる事って結構有ると思います、
その「してやられた!」をオーバーに書いてみました。

何となくこのドタバタコンビでシリーズ化しそうな
予感が・・・・


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Posted by おいかわ at 00:11Comments(6)短編小説、その他

2010年05月02日

カットウイング

最近こんなウイングのフライを巻いてます、
エアロドライウイングのカットウイングです。
ソラックスダンやパラシュートパターンで
使いますが狙いは軽量化のつもりです。

普段より少ないADWを巻いて立てた後に瞬間接着剤を少し付けて
ピンセット等ではさみながら上に引っ張ると広がって
硬化します、ソラックスダンならばハックルを巻く前に、
パラシュートならば完成後にカットします。
前後から見ると薄くて見にくいですが近距離のキャストが
多いので真後ろから見る事は少ないと思うので結構見やすいと考えます、
あとは回転しやすいかどうかですが使ってみないと解りません。

#14、#16、#18を巻いてみました、
近いうちに使ってみます。

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Posted by おいかわ at 15:31Comments(2)Tying Memo

2010年05月01日

「リオ・ボラーレ」

「リオ・ボラーレ」??何処の川?
南米のパタゴニアではありません、もちろんブラウントラウトなんか
居ません、滋賀県の大河です、我ながらジャストネーミング。

券を買って車を停めて川に降りると、以前と流れが変わっている、
おそらく2008年の大雨で変わったのだろう、しかも最近の
雨で10センチの増水、川底は花崗岩が洗われて普段よりも白い。

魚は見えず、気配も無し、反応も無し、ずーーっと無し、
「こりゃアカン!」堰堤まで来ても何も無し
「あーーあ、やっぱりボラれたかな?」
堰堤を越えても駐車場下までやっぱり反応なし。

どうせ増水してるしちょっと目立つフライでも結んでみよう
って事でオレンジハックルのEHCを結んだ、私が密かに
フライボックスに忍ばせている大物狙いのフライだ、
ポイントを2つくらい上がった所で「ゴボッ!」と出た
やっと出た反応を合わせる事が出来た、寄せる途中に
魚を見ると結構青っぽいのでニジマスかなと思ったが
それにしても抵抗が弱い、サイズは結構良さそうなんだけど・・・

成魚放流のアマゴだった、24センチ!、今季最大なのになぁ
「もうちょっと暴れてよーー」

「放流した事は確認しましたよ漁協さん」でもなー・・・
少ないなぁ、また沈黙の時間が続く、続く続く。
そして突然反応が有って


堰堤の下で18センチクラスが出た、これも放流かも知れない。
またまた沈黙してそれっきり、低い堰堤を三つ続けて越えると
イワナが居ると言うがなーんも出ません。

結局こんな所まで上がって来てしまった、斜面をよじ登り道へ
出ると、

ヘアピンゾーンのすぐ手前だった、3キロ近く川を上って来て
魚の反応は2回だけ、どちらも釣れたのはラッキーだった。

まだ昼前なので第二ラウンド、
下の橋まで下り釣りを始める・・・が、やっぱり反応無し

結構良さそうなポイントも有るのになぁ、
水量が落ち着いたら少しは良くなるんだろうか???
やっぱり「リオ・ボラーレ(ぼったくりの川)」でした。

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Posted by おいかわ at 16:05Comments(5)「リオ・ボラーレ」